坂口厚生労働大臣 ウイルスに降参

読売新聞
2003/08/18

坂口厚生労働相が自宅で使用しているパソコンが、世界的に拡大している新型コンピューターウイルス「MSブラスト」(別名ラブサン)に感染した。  13日夜、東京・九段の議員宿舎で、知人からのメールを見るために電話回線で接続したところ、異常画面が現れたという。坂口氏は「あと何秒で終了しますという画面が突然出てきた。その後、電源が切れて再起動しはじめた」と被害状況を語り、「最初は何だかよくわからなかったが、後になってテレビ番組で同じ画面を示してMSブラストウイルスの説明をしていたので感染がわかった」と驚く。

 坂口氏は、医療制度改革や年金改革で自らの考えをまとめた「坂口大臣私案」を折に触れて発表している。いずれも議員宿舎のパソコンでひそかに練り上げたものだ。

 13日も、冬に再流行が懸念されている新型肺炎(
重症急性呼吸器症候群SARS)の対策を考えていた最中だった。今春はSARSの国内感染を何とか食い止めた厚労相だが、コンピューターウイルス感染までは……。(川島三恵子)

(2003/8/18 読売新聞)


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