国立感染症研究所は15日、厚生労働省と文部科学省の新型肺炎(SARS)研究班の会議で、開発中のワクチンでマウスの体内に抗体ができることを確認した、と報告した。
ワクチンは、新型肺炎の原因のSARSコロナウイルスに紫外線を当て、不活性化したもの。マウスの鼻の粘膜に接種して、効果を調べた。
同研究所はほかに、天然痘ワクチンにも使われるワクシニアウイルスにSARSウイルスの遺伝子を組み込んだワクチンも開発。今後、マウスで実験する計画という。
研究班は「実際に効くか効かないか調べるなど、実用には多くの課題がある」としている。(共同通信)
[2003年12月15日22時56分更新]
|