厚生労働省成田空港検疫所に25日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)を引き起こすウイルスの有無を検査するキットが配備され、模擬検査が公開された。
キットは成田空港のほか、関西空港や横浜港など全国の空港や港湾の13検疫所に計2016人分が配備されている。成田空港検疫所には960人分が割り当てられた。
検査は、便から抽出した検体に3種類の試薬を混ぜて、遺伝子を増やす専用機器にかけ、ウイルスが含まれていると約1時間45分で試薬が白濁し、紫外線を当てると黄緑色に蛍光発色する。
同検疫所の横田勉企画調整官は「迅速で確実にウイルス検査ができる。患者の早期発見や早期隔離に役立つはず」と話している。
(2003/12/25/22:15 読売新聞)
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