新型肺炎疑い、情報公開不十分と香港紙が当局批判

読売新聞WEB版
2003/12/28/19:33

 【香港=関泰晴】中国広東省広州市の病院で、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)感染の疑いがある男性患者(32)が見つかった問題で、28日付の中国系香港紙「大公報」は、「情報公開が不十分」として、中国当局を批判する異例の論評記事を掲載した。

 「疑い例」が明らかになったのは今月27日の地元メディアの報道によるもので、同紙は、患者が発熱や頭痛などの症状を訴え、感染の疑いがあると判明して以降、「1週間も過ぎていた」と指摘。「衛生当局などが自発的に患者の存在を公表すべきだった」としている。(読売新聞)

  [2003年12月28日19時33分更新]


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