【香港5日共同】新型肺炎(SARS)に感染した中国広東省広州市の男性(32)から検出されたコロナウイルスが、野生動物ハクビシンから検出された新型肺炎ウイルスと遺伝子の塩基配列がほぼ同じであることが5日分かった。同省疾病予防対策センターの研究者らが記者会見し明らかにした。
遺伝子の根幹部分が同一であるため、元は同じウイルスが別々に進化した可能性があるという。
同センターはまた、広州や深センのハクビシンから大量の新型肺炎ウイルスが見つかった最新の研究も明らかにし「人の新型肺炎ウイルスはハクビシンが起源である可能性が高まった」とした。
これを受け広東省は同日、省内の野生動物市場を閉鎖し、市場に出ているとみられる約1万匹のハクビシンを処分すると発表した。(共同通信)
[2004年1月5日22時21分更新]
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