広州市の2人を新型肺炎と確認、感染者は3人に

読売新聞WEB版
2004/1/17/20:22

 【北京=竹腰雅彦】中国衛生省は17日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)感染の疑いがあると診断された広東省広州市の2人の患者について、「感染が確認された」と発表した。

 これで今冬、中国で確認されたSARS感染者は計3人となった。

 感染が確認されたのは、同省が今月8日と12日にそれぞれ感染疑い例に挙げていたレストラン従業員の女性(20)と会社員の男性(35)。女性はすでに退院、男性も連続11日間平熱を保っており、接触した28人にも発熱などの症状は出ていないという。

 世界保健機関(WHO)などの専門家は、中国では今年、有効なSARS対策が講じられているため、大規模な感染拡大の可能性は低いとの見方を示している。ただ、情報公開をめぐっては、香港のメディアが中国の発表に先だって「感染確認」を伝えるなど、依然、不透明さを残している。

(2004/1/17/20:22 読売新聞


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