インターフェロンが新型肺炎に効果か、サルで症状抑制

読売新聞WEB版
2004/02/19/16:35

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染予防や治療に、肝炎治療に使われるインターフェロンαが有望であることを、国立感染症研究所の田代真人部長とオランダのエラスムス大学などのグループがサルを使った研究で明らかにした。

 22日付の米科学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表する。

 研究グループは、12匹のカニクイザルを3グループに分け、SARSウイルスに感染させて、インターフェロンの効果を確かめた。感染前から、インターフェロンを注射し続けたグループは、感染が著しく抑えられたほか、感染後に注射されたグループでも、ウイルスの増殖はなく、肺炎症状もほとんど起きなかったという。

(2004/02/19/16:35 読売新聞)


もどる