北京市、事実上の制圧宣言 SARS感染、安徽省も

共同通信
2004/05/11

 【北京10日共同】北京市の梁万年副衛生局長は10日、記者会見し、今年4月以降の同市での新型肺炎(SARS)感染について、入院中の6人(別の1人は退院)や接触者から拡大する可能性は「遮断した」として、事実上の制圧宣言をした。

 新華社電によると、2人の感染(うち1人死亡)が確認された安徽省も同日、入院していた女性大学院生が退院したのを受けてSARS感染を制圧したと発表した。

 梁副局長は、最終的な終息宣言にはすべての入院患者が退院し、発生源とみられる中国疾病予防対策センターの関係者も、14日間の経過観察期間後にSARSの症状が出ていないことを確認する必要があると指摘した。

 梁副局長は、安徽省の女性と北京市内の患者1人は同センターで感染したとみられるが、具体的な感染源は不明とした。この安徽省の女性は当初北京市内の病院に入院し、女性から女性看護師に感染、さらに看護師の近親者ら5人に感染が広がったと述べた。

 4月下旬に北京市で今年初のSARS感染者が報告されてから、同市当局者が会見するのは初めて。

(2004/05/11 共同通信)


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