タイで鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受け、農水省は23日、タイ産の鶏肉や加工品などの輸入停止措置を継続することを決めた。
同省では、鳥インフルエンザの発生情報があった22日に、これらの輸入を一時停止していた。輸入再開には、適切な防疫措置が取られ、新たな発生が90日間ないことが条件となる。
タイ産鶏肉は国内消費量の約1割を占めるため、亀井農相は23日の会見で、「他の地域から代替が可能か検討しなければならない」と述べ、ブラジルや中国など、他の生産国からの輸入を増やせるかなどについて、検討する考えを示した。
一方、厚生労働省は23日、タイへの渡航者に対して注意喚起するよう各検疫所に指示した。渡航者には、マスクやうがいなど一般的なインフルエンザ予防を心がけるとともに、生きた鶏を販売している市場などに立ち入らないよう呼びかけている。
(2004/1/23/23:29 読売新聞)
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