ベトナムでの感染7人、死者6人に 鳥インフルエンザ

朝日新聞WEB版
2004/1/24/20:54

 世界保健機関(WHO)は24日、ベトナム南部ホーチミン市で、8歳の少女と13歳の少年が、鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認した。少年は22日に死亡、少女は現在も治療を受けている。ベトナムでの人への感染確認はこれで7人となり、このうち6人が死亡した。

 ベトナムでは、これまでハノイ周辺の北部でのみ感染者が確認されていたが、ホーチミン市を含む南部では初めて。国内の鶏の感染は南部でも広がっていた。政府は、ホーチミン市内で鶏肉の販売を全面禁止し、他地域でも鶏の持ち出しを禁じるなどの対策をとったが、感染拡大はいまだに止まっていないと見られる。

 鳥インフルエンザは、ベトナムのほか、タイでも子供2人に感染が確認されている。カンボジアでも鶏への感染が確認されており、今後も東南アジア各地で感染者が増える恐れが指摘されている。

   (2004/01/24 20:54 朝日新聞)


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