変異なく人から人へ感染 昨年の鳥インフルエンザ

共同通信
2004/01/27/07:05

 昨年春、オランダで鳥インフルエンザウイルス(H7N7型)が人に感染し、獣医師1人が死亡した流行について、同国のエラスムス医療センターの研究グループが27日、ウイルスがあまり変異しないまま人から人へ感染したと米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 鳥ウイルスで死者が出たのは、このウイルスと、香港やベトナムのH5N1型の2つだけ。

 昨年H7N7型に感染したのは89人。うち3人は直接鳥との接触がなく、人から人への感染だった。症状は大半は結膜炎だったが、7人が発熱や呼吸器症状を示し獣医師=当時(57)=が肺炎で死亡した。

 47人からウイルスが分離され、鳥の持つウイルスと大きな変異はなく、2次感染した人のウイルスも、ほとんど変異はなかった。(共同通信)

[2004年1月27日7時5分更新]


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