発生国の鳥はすべて輸入停止 鳥インフルエンザで農水省

朝日新聞WEB版
2004/01/27/00:43

 農林水産省は26日、高病原性鳥インフルエンザが発生し、鶏肉などの輸入停止をしている国・地域からは、すべての鳥類とその肉などの輸入を停止することを決めた。インコなどペット用の小鳥や、キジやワシ、オウム、ダチョウなど動物園で飼育されるものを含む。2月1日から実施し、同省は「鳥インフルエンザの侵入に万全を期すための措置だ」としている。

 家畜伝染病予防法では鶏、アヒル、七面鳥、ウズラ、ガチョウの5種類が指定検疫物とされ、鳥インフルエンザが発生した場合、その生体や肉、卵、加工品などが輸入停止となる。15日の専門家による小委員会で「指定検疫物に該当しない鳥類も鳥インフルエンザを広げる可能性が否定できない」との意見が出たため、対応を検討していた。

 同省によると、昨年、指定外鳥類として、台湾から約11万5400羽、韓国から約2万7700羽が輸入されているが、「どのような鳥なのか実態はよくわからない」としている。

(2004/1/27/00:43 朝日新聞WEB版)


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