鳥インフルエンザ感染、インドシナ地域で拡大続く

読売新聞WEB版
2004/01/29/20:25

 【バンコク=深沢淳一】タイ政府は29日、鳥インフルエンザに感染した鶏などの家きん類が、新たに6県で確認されたと発表した。

 ベトナムでも全国的に感染が拡大しており、インドシナ地域での鳥インフルエンザの勢力は依然、衰えていない状況だ。

 このうちタイでは、全国76県のうち、同日までにバンコクを含む31県で感染を確認した。

 従来の感染地域は、タイ平野部のほぼ中心を流れるチャオプラヤ川流域に集中していたが、最近は東部や北部にも広がってきた。

 タイ政府によると、これまで国内で処分された鶏は1000万羽余にのぼり、政府は養鶏農家への補償金などに充てるため、27日に総額約30億バーツ(約84億円)の緊急支出を決めた。

 アジアでの鳥インフルエンザによる死者は、ベトナム6人、タイ2人。ベトナム政府は28日、さらに2人が死亡したと発表したが、世界保健機関(WHO)は正式確認していない。

(2004/1/29/20:25 読売新聞)


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