人からの感染以外あり得ぬ ベトナムの姉妹でWHO

共同通信
2004/02/03

 【ジュネーブ2日共同】世界保健機関(WHO)は二日、ベトナムで一月に姉妹の二人が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染、死亡したケースは「人から人への感染があったであろうとしか考えられない」との見解を示した。

 しかし「ほかの家族、親族などへの感染拡大はない」として、現段階で大規模感染の恐れは少なく、当面は警戒レベルを上げるなどの措置を講じる考えがないことを明らかにした。

 WHOによると、ベナムのケースでは、死亡した姉妹(二十三歳と三十歳)、姉妹の兄の男性とその妻の四人が発症。男性は死亡、妻は回復し、ウイルスの検体は姉妹からしか採取できていない。男性の死因が鳥インフルエンザかどうかは特定されていない。

 WHOのこれまでの調査によると、男性と姉妹の一人が一月三日、結婚式のアヒル料理を調理。死亡した姉妹のもう一人には、男性か姉妹の一人から感染した可能性が高いとしている。

(2004/2/3 共同通信)


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