【上海=伊藤彰浩】中国・上海の各紙によると、上海に隣接する江蘇省の泰州市で今月3日、数千羽から数万羽の渡り鳥が空から落下して死ぬ事件が発生した。
5日付の「新民晩報」は獣医学専門家の話として、食物か水による中毒死の可能性が高いと報じたが、中国各地では鳥インフルエンザが急速に拡大しているだけに、一時は現場が封鎖されるなどの騒ぎとなった。
道路を走行中に目撃した運転手は、「空から突然何かが落ちてきた。よく見てみると周囲の路上や田に多数の鳥が落下して、ほとんどは死んでいた」と語っている。専門家の間では、基本的に鳥インフルエンザとは関係がないとの見方が一般的。同省内ではこれまでのところ、鳥インフルエンザは疑い例も含め見つかっていない。
(2004/2/7/03:08 読売新聞)
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