鳥インフルエンザ発生で米産鶏肉の輸入を一時停止

読売新聞WEB版
2004/02/08/00:53

 農水省は7日夜、米国デラウェア州での鳥インフルエンザの発生を受け、事実関係の確認が取れるまで、すべての米国産鶏肉の輸入を一時停止したと発表した。

 事実関係を確認の上、感染力の弱い鳥インフルエンザであることが分かれば、デラウェア州産以外の鶏肉の輸入停止を解除する。米国ではデラウェア州に近いロードアイランド州とコネティカット州で昨年4月以降、感染力の弱い鳥インフルエンザが発生しており、すでに2州からの輸入は停止している。

 可能性は低いが、もしアジアで発生しているのと同じ感染力の強い高病原性鳥インフルエンザであることが分かれば、米全土からの輸入停止を継続する。

 2002年度の米国からの輸入量は4万9570トンで、タイ、ブラジル、中国に次いで4番目だ。すでにタイと中国からの輸入は止まっており、米国からの輸入停止が継続されれば、鶏肉の需給ひっ迫感が強まりそうだ。

(2004/2/8/00:53 読売新聞)


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