米の鳥インフルエンザ・ウイルス、新たに2州でも検出

読売新聞WEB版
2004/02/13/11:19

 【ワシントン=笹沢教一】米ニュージャージー州とペンシルベニア州の保健当局は12日、両州の家禽(かきん)市場や養鶏場で、鳥インフルエンザ・ウイルスが検出されたことを明らかにした。

 いずれもデラウェア州で見つかったウイルスと同じく、人への感染の恐れがないH7N2型と見られ、ニワトリの大量死も起きていない。

 ニュージャージー州当局によると、鳥インフルエンザは同州北部の生きた家禽を扱う市場4か所で発見された。ニワトリにインフルエンザの症状は認められず、処分は考えていないという。

 ペンシルベニア州では、鶏卵生産用の養鶏場に飼育されているニワトリの血液テストでウイルスの陽性反応が出た。ロイター通信によると、養鶏場は即時封鎖され、血液試料はウイルスの確定検査のため、アイオワ州の農務省研究所に送られたという。ニワトリの処分について州当局は「検討中」としている。

 米国ではデラウェア州で10日に2例目の鳥インフルエンザが発見されたばかり。農務省当局者はこれまで、米国産鶏肉の輸入停止措置を取った日本や韓国に対し、同州産の鶏肉に限定した禁輸措置に緩和するよう求めていたが、州外への感染拡大が認められたことで緩和措置は一層難しくなった。

(2004/02/13/11:19 読売新聞)


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