大分でも鳥インフルエンザ?死んだチャボに陽性反応

読売新聞WEB版
2004/2/17/15:12

鳥インフルエンザの疑いで消毒を受ける
大分県九重町の製材所と鶏小屋
(17日午後、読売ヘリから)


 大分県九重(ここのえ)町内で、鳥インフルエンザの疑いのあるチャボが見つかったことが17日、わかった。県は、チャボの検体を茨城県つくば市の動物衛生研究所に送り、最終的な確認検査を急いでいる。

 鳥インフルエンザのウイルスが確認されれば、近年では山口県に次いで国内2例目となる。

 大分県によると、同町の製材所で愛がん用に飼われているチャボ13羽のうち、3羽が14日に死に、翌15日から16日にかけて4羽死んだという。14日に町を通じて連絡を受けた県は16日、死んだチャボを大分家畜保健衛生所(大分市)で検査したところ、ともに鳥インフルエンザ抗体の陽性反応が出たという。生きているチャボ6羽は焼却処分された。

 県によると、チャボは3年前に、飼い主が卵をもらってきてふ化させ、小屋で飼っていたという。

 鳥インフルエンザと確認された場合、知事が原則として半径30キロの移動制限区域を指定。区域内では鶏や鶏卵、鶏肉などの移動が禁止される。発生養鶏場の鶏はすべて殺処分され、死がいは埋却、または焼却処分するほか、消毒などの防疫措置を行うことになる。

 鳥インフルエンザは昨年12月28日、山口県阿東町の採卵養鶏場で発生。国内で1925年以来79年ぶりに確認した。山口県は3万4000羽の鶏を処分した。今月14日、感染が拡大していないことが確認されたため、同県と農水省は19日、発生農場から半径30キロの鶏と卵の移動制限を解除する方針。

(2004/2/17/15:12 読売新聞)

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