【バンコク=川辺徹】タイ天然資源・環境省の複数の当局者は17日、同国の2つの野鳥保護区で、コウノトリ科のスキハシコウ800羽以上が死んだことを明らかにした。
バンコクのラッドクラバン地域で今月中旬に500羽以上の死体を回収したほか、北部ナコンサワン県のブンボラペット湿地でも1月下旬、約300羽の死体を回収、処分したという。
AP通信によると、これまでに検査した鳥の死体の約30―40%から鳥インフルエンザウイルスが検出されたが、感染拡大阻止を目的とした鳥の処分計画は立てられていない。
タイのコウノトリは、インド、パキスタン、バングラデシュなどに渡るなど飛行範囲が広く、コウノトリ飛行による感染拡大も懸念される。
(2004/2/18/00:19 読売新聞)
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