大分の鳥インフルエンザ、県が養鶏場検査始める

読売新聞WEB版
04/02/18/13:56

県職員の立ち会いのもと、靴の消毒をする
通学の生徒(大分県九重町のJR引治駅で)


 大分県九重(ここのえ)町でペットとして飼われていたチャボが、高病原性鳥インフルエンザに感染した問題で、同県は18日、鶏や卵の移動を禁止した移動制限区域内(発生場所から半径30キロ以内)で、養鶏場や鳥を飼っている家庭、学校などへの本格的な立ち入り検査を始めた。  

 家畜保健衛生所職員や周辺の市町村職員らが鶏やペットの鳥の健康状態などを調べている。

 県によると、移動制限区域内では、49戸が採卵鶏とブロイラー計約133万羽を飼育し、日量約30トンの鶏卵を生産している。しかし、1000羽未満の小規模経営や、ペットとして鳥を飼っているケースがかなりあるとみている。県は市町村を通じて状況把握を進めながら、1週間以内の検査終了を目指す。 1月中旬に山口県で鳥インフルエンザの発生が確認された際、大分県は県内の養鶏場138戸に聞き取り調査をしたが、ペットは対象外だった。その後、ペットについても市町村を通じてリスト作成を進めているが、九重町では鳥インフルエンザに感染したチャボはリストに挙がっていなかった。  

 また、県は感染経路を探る疫学調査も進めており、感染したチャボを飼っていた家族にこの数年、渡航歴がないことが分かった。

(2004/02/18/13:56 読売新聞)

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