山口の鳥インフルエンザ、移動制限あす午前0時解除

読売新聞WEB版
2004/02/18/21:03

 山口県の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した問題で、農水省と山口県は18日、鶏や卵などの移動制限を19日午前0時に解除することを正式に決定した。17日に大分県でチャボの感染が確認されたが、同省では発生場所が離れていることなどから、感染に関連性はないと判断した。

 山口県では先月12日、阿東町の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認され、約3万4000羽の鶏が処分された。同県では国の防疫マニュアルに基づき、発生農場から半径30キロ以内について、鶏や卵などの移動を禁止する移動制限区域に指定した。制限期間は、発生農場での防疫措置の完了から28日以上とされ、最短で今月19日から解除出来ることになっていた。

 同省は、区域内の鶏や人に異常がなく、鶏からウイルスも検出されなかったことから、今月14日に最短期間での解除方針を決定。18日に開かれた鳥インフルエンザ対策本部の会合で、予定通り解除することを最終的に確認した。

 同省などでは今後、感染ルートの解明調査を進めるとともに、解除後3か月間は、周辺農場での鶏の監視を続ける。

 亀井農相は18日、「山口県や生産者など関係者の尽力に敬意を表したい。大分県での発生は残念だが、まん延防止に万全を期していく」との談話を発表した。

(2004/02/18/21:03 読売新聞)


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