小学校の鶏が鳥インフルエンザ陽性、2度目陰性…長野

読売新聞WEB版
2004/02/25/22:14

 長野県阿智村の小学校で25日、飼育している鶏1羽が死んでいるのが見つかり、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が確認された。鶏は改めて行った簡易検査では陰性となった。

 県農政部は、国のマニュアルに基づき、抗体検査、ウイルス分離検査を実施している。検査結果が出るのは早くても26日以降になるという。

 同校では、鶏1羽とチャボ5羽を同じ小屋で飼育。25日午前10時ごろ、鶏が死んでいるのを学校職員が見つけた。同校は県飯田家畜保健衛生所(飯田市)に連絡。同衛生所が現場で死亡した鶏を含む6羽全部を簡易検査したところ、鶏のノドの粘液から「陽性反応」が出た。チャボ5羽は陰性だった。

 6羽は県松本家畜保健衛生所(松本市)へ運ばれ、再度、簡易検査を受けたが、いずれも陰性で、鳥インフルエンザウイルスに感染した場合に生じるとさかや足からの出血といった症状は見られなかったという。

 県農政部によると、ウイルスに感染していなくても、死後に鶏の体内物質が簡易検査キットに反応する可能性があるという。双方の衛生所で使用したキットは別メーカーのものだった。同校は25日、平常通りの授業を行ったが、飼育小屋と、フンの捨て場周辺への立ち入りを禁止した。

(2004/02/25/22:14 読売新聞)


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