闘鶏に小型チップ埋め込み タイで感染拡大防止計画

共同通信
2004/02/26

 【バンコク24日共同】タイ農業・協同組合省のネウィン副大臣は二十四日、鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐため、国内の闘鶏用の鶏に「身元」識別用のマイクロチップを埋め込む計画を明らかにした。

 埋め込むことで獣医師による定期診断を容易にし、新たな発生を食い止めるのが狙い。

 副大臣によると、政府は三月から無料で鶏へのマイクロチップ埋め込みを行う予定で、十万?二十万羽の鶏に実施される見通し。総費用は三千六百万バーツ(約一億円)という。

 タイでは闘鶏はギャンブルの対象として庶民の間で人気が高い。同国では闘鶏用を含む約三千万羽の鶏が鳥インフルエンザ拡大を防ぐため処分されているが、持ち主が高価な鶏を隠して処分を逃れるケースも多く、感染が終息しない原因の一つとも指摘されている。

(2004/02/26 共同通信)


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