京都で鶏1万羽死ぬ、5羽から鳥インフルエンザ陽性

読売新聞WEB版
2004/02/27/13:37

 京都府は27日、同府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」で鶏計約1万羽が死に、高病原性鳥インフルエンザウイルスの簡易検査で、死んだ3羽と生きている2羽から陽性反応が出たと発表した。

 検体を茨城県の動物衛生研究所に送り、最終的な確認を急ぐ。確認されれば、最近の鳥インフルエンザ感染は、山口県と大分県に次ぐ国内3例目となる。

 山田啓二府知事は同日、対策本部を設置、養鶏場から半径30キロ以内にある府内の養鶏場38か所に対し、鶏卵や鶏肉の移動自粛を要請した。この範囲には大阪府と兵庫、福井両県の一部も入り、兵庫県も鶏・卵の移動自粛を要請した。

 京都府は、船井農場を経営する浅田農産(兵庫県姫路市)に対し、出荷済みの鶏と卵の回収を要請した。

 府によると、26日午後7時半ごろ、保健所や家畜保健衛生所に匿名の男性から「丹波町の養鶏場で1000羽以上の鶏が毎日死んでいる」と電話があった。府の事情聴取に養鶏場側は、20日ごろから1日約1000羽、計約1万羽が死んだと説明、府は27日未明から立ち入り検査した。

(2004/02/27/13:37 読売新聞)


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