京都の鳥インフルエンザ、新たに5千羽死ぬ…消毒開始

読売新聞WEB版
2004/02/28/12:42

 京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」で鶏が大量死し、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、京都府は28日午前、同農場の消毒作業を開始した。この日午前、新たに5000羽が死んだことが確認され、死んだ鶏は計3万3000羽になった。

 午前9時45分ごろ、白い防疫服にマスクをつけた府職員約20人が10棟ある鶏舎の外壁を中心に消毒液の散布を始めた。

 一方、府は感染が正式に確認されることを前提に、残りの鶏を含めた計約19万羽すべてを埋却処分するため、用地の選定に入った。同農場で埋却に使える敷地は0・3ヘクタールと狭く、府は周辺の町有地などでの埋却も検討、28日中に場所を決め、埋却に取りかかりたいとしている。

 山田啓二知事は午前9時から約30分間、同農場を視察。この後、同町役場で記者会見し、感染ルートや業者の報告が遅れたことなど一連の対応を検証するため、専門家による第三者委員会を発足させ、調査を急ぐ考えを示した。山田知事は、死んだ鶏の処分について「処理は財政面からも1府県で対応できず、国にも支援を求めたい」と述べた。

(2004/02/28/12:42 読売新聞)


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