京都・船井農場の鶏「H5型」感染を確認

読売新聞WEB版
2004/02/29/01:41

 京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」で大量の鶏が死んだ問題で、農水省は29日、同農場の鶏が「H5型」の高病原性鳥インフルエンザに感染していたことを正式に確認したと発表した。

 同府の簡易検査で陽性反応が出たため、動物衛生研究所(茨城県つくば市)で調べていた。最近、国内で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、山口、大分両県に続き3例目。

 これまでの同研究所の分析で、両県で検出されたウイルスは「H5N1型」で、ほぼ一致することが分かっている。同研究所は、京都府で検出されたウイルスについて、遺伝子の塩基配列を解析し、両県のものと比較する。

 感染の最終確認を受け、京都府や隣接する大阪府、兵庫、福井両県では同日、国の防疫マニュアルに基づき、発生農場から半径30キロ以内の鶏や卵の移動を制限する。移動制限区域内には、87戸の養鶏農家があり、計約140万羽を飼育している。

 同省は29日、防疫対策の指導のため京都府に職員を派遣する。また週明けにも、都道府県や養鶏業界に対し、早期通報の徹底などを要請する。

(2004/02/29/01:41 読売新聞)


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