鶏を埋める場所「農場外は難しい」…京都・丹波町長

読売新聞WEB版
2004/02/29/14:30

 京都府丹波町の浅田農産船井農場で鳥インフルエンザに感染した鶏の殺処分が始まったことを受け、横山義雄町長は29日、町役場で記者会見。約19万8000羽にのぼる死がいを埋める場所について「まだ白紙」としながらも「極めて汚染度が高いことを配慮すれば、農場外は難しいのでは」との認識を示した。

 横山町長は「安全性の問題を府と確認し、条件が整えば、住民に説明したい」と話したが、大量の死がいが埋められることに住民が不安を抱いていると指摘。埋める溝の深さや運搬用器具の消毒などを定めた国の防疫マニュアルだけでは、住民に納得してもらえる説明ができないとして、府に早急に具体的な処理方法を示すよう求めた。

 また、町は、保健師2人を船井農場に近い安井地区(58世帯、185人)とその周辺で戸別訪問させ、健康状態に不安がないか聞き取っている。広報車で、人から人への感染や食品からの感染報告がないことも知らせ、町民に冷静な対応を呼びかけている。

(2004/02/29/14:30 読売新聞)


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