全国の食鳥処理場で鶏簡易検査へ 鳥感染対策で厚労省

読売新聞WEB版
2004/03/12/14:36

 鳥インフルエンザが各地で発生している問題で、厚生労働省は来週から、全国176カ所の食鳥処理場で、鶏の簡易検査を始めることを決めた。坂口厚労相が12日の記者会見で明らかにした。感染実態の把握や、消費者の不安を解消するのがねらいだ。

 食鳥処理場には、農家から1回2000から5000羽の鳥が運び込まれる。そのなかに、元気がない鶏や死んだ鶏が一定の割合で含まれている場合、インフルエンザの簡易検査キットを使って、食鳥検査員が鶏の粘液を調べる。15分程度で結果が分かる。当面の間、試験的に実施し、制度として定着させるかどうかを検討する。

 鶏の感染が確認された兵庫県では10日から、各養鶏場で簡易キットによる検査を独自に始めている。

(2004/03/12/14:36 朝日新聞WEB版)


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