大阪・茨木市で新たにカラス1羽陽性…簡易検査で

読売新聞WEB版
2004/03/17/21:03

 大阪府は17日、高病原性の鳥インフルエンザウイルスに感染したカラスが今月5日に見つかった茨木市上音羽の民家の庭先で、新たに死んだカラス1羽が見つかり、簡易検査で陽性反応が出たと発表した。

 府は、発見場所から10キロ以内にある茨木市、能勢、豊能町の養鶏農家・施設4か所に立ち入り検査を行う。また、鶏が大量死した京都府丹波町の浅田農産船井農場から30キロ以内の移動制限区域から外れている同市の2か所についても鶏、卵などの出荷自粛を要請した。

 府によると、午後3時ごろ、民家の庭先で4羽のカラスがけんかしているのを住民が見つけた。うち1羽が死亡し、府南部家畜保健衛生所病性鑑定室が回収、検査していた。

 府は、さらに精度の高い遺伝子検査(PCR検査)や培養検査を行っており、ウイルスが検出されれば、動物衛生研究所(茨城県つくば市)で検査する。

 高病原性の鳥インフルエンザウイルスはこれまで京都府丹波町、園部町、大阪府茨木市で見つかった計6羽のカラスから検出されており、今回のカラスの感染が確認されれば、7羽目となる。

 府には16日までに死んだカラスなどの野鳥、鶏など1407羽が持ち込まれているが、15日までに簡易検査が終わった1191羽はすべて陰性だった。

(2004/03/17/21:03 読売新聞)


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