韓国の野鳥からウイルス検出されず 環境省が調査結果

朝日新聞WEB版
2004/03/15/19:46

 鳥インフルエンザ問題で韓国へ野鳥などの調査に職員を派遣していた環境省は15日、「韓国の渡り鳥の飛来地や鳥インフルエンザの発生地では、野鳥の感染は確認されていない」との調査結果を発表した。

 同省職員が11日から14日まで韓国を訪れ、環境部(省)や国立獣医科学検疫院などで事情を聴いた。同検疫院では1月から3月にかけて、発生現場に近い複数の渡り鳥の飛来地で5460個の水鳥のフンを採取して分析したが、ウイルスは発見されなかった。現場周辺の農場でもカモ類など約40羽の鳥の体液や血液を調べたが、ウイルスは検出されなかったという。

 同省は「日本の感染に関し、韓国から渡ってきた野鳥が媒介した可能性を示すデータは確認できなかった」としている。

(2004/03/15/19:46 朝日新聞)


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