中国、事実上の終息宣言 感染地域の封鎖すべて解除

共同通信
2004/03/16

 【北京16日共同】新華社電によると、中国農業省報道官は十六日、中国で一月末以降、家禽(かきん)類への鳥インフルエンザ発生が確認された全国計四十九カ所の感染地域の封鎖が同日までにすべて解除されたと発表、「感染封じ込めは一定の成果を収めた」と事実上の終息宣言を出した。

 中国で新たな鳥インフルエンザ感染疑い例は二十九日間連続で報告されておらず、人への感染も起きていない。

 ただ、報道官は今後も気候の変化による渡り鳥の移動などで新たな感染が起きる恐れなどを指摘。「予防措置を強化しなければ再発の可能性はある」と述べ、今後も厳格な予防措置を取っていく姿勢を示した。

 中国は感染発生地点の周囲三キロ以内を感染地域と指定、三週間の封鎖措置を義務づけている。

 中国で最初に感染例が出た広西チワン族自治区南寧市隆安県で二月二十二日に封鎖が解除された後、各地の封鎖は徐々に解除され、最後まで残っていたチベット自治区ラサ市など二カ所の封鎖が今月十六日までに解除された。

(2004/03/16 共同通信)


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