韓国農林省は21日、南部・慶尚南道の農場付近で捕獲したカササギ1羽から、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。韓国で野生の鳥から同ウイルスが検出されたのは初めて。
聯合ニュースによると、このカササギは、同省が調査のため捕獲したカササギ99羽、カラス1羽のうちの1羽だという。慶尚南道では1月に農場で鳥インフルエンザが発生したことが確認されている。同省は、カササギの行動半径が通常2キロ程度とされることから、この農場から感染したとみている。
また、同省は、北部・京畿道の養鶏場でも鳥インフルエンザが確認されたと明らかにした。韓国の養鶏場での感染確認は2月5日以来で、19件目。4日から鶏が相次いで死んでいたが、当初、別の病気と診断されたため対応が遅れたという。
同省はこの養鶏場の半径3キロ内にある鳥、アヒル農家が飼育する40万羽を処分すると同時に、先週末に同養鶏場から出荷された鶏1570羽の回収を急いでいる。
(2004/03/22/01:15 朝日新聞WEB版)
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