カナダで人に感染と報道 鳥インフルエンザ

共同通信
2004/03/29

 【ニューヨーク27日共同】カナダ・ブリティッシュコロンビア州の高病原性鳥インフルエンザが発生した養鶏場で、鶏の検査に当たったカナダ食品検査庁の職員がウイルスに感染したことが二十七日分かった。

 カナダ放送協会(CBC)が同日伝えた。カナダでの人への鳥インフルエンザ感染例は初めて。

 同州保健当局によると、職員が感染した鳥インフルエンザのウイルスは「H7型」の一種とみられ、今冬、日本や東南アジアで感染が拡大、死者も出た「H5N1型」とは異なる。しかし、昨年四月にはオランダで、男性が「H7N7型」とみられるウイルスに感染し、死亡した例が報告されている。

 職員は死んだ鶏を扱って感染した結果、結膜炎にかかったがすぐに回復したという。同養鶏場では従業員十人が風邪の症状を訴え、検査を受けている。

(2004/3/29 共同通信)


もどる