インフルエンザ治療薬タミフル、乳児への副作用調査へ

読売新聞WEB版
2004/04/06/20:42

 インフルエンザ治療薬のオセルタミビル(商品名タミフル)を、1歳未満の乳児に与えたときに生じる医学的な影響について、国内製造販売元の中外製薬は今月から調査を始めることを決めた。

 開発したロシュ社(スイス)が行った動物実験で、大量に薬を投与した若いラットの脳から高濃度の薬剤成分が検出されたことを受けた措置。異物の侵入を防ぐ脳の機能が未発達な乳児への危険性が指摘されている。このため、中外製薬は日本小児科学会などの協力を得て、昨年末から今年春にかけて投与された症例について、副作用などの有無を調べる。

 タミフルは2001年2月に発売。国内の販売量はインフルエンザ治療薬全体の90%を占めており、同社は1歳未満児への投与を避けるよう呼びかけている。

(2004/04/06/20:42 読売新聞)


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