ワクチン開発に5-6年 新型インフルエンザで

共同通信
2004/05/31

 厚生労働省の新型インフルエンザ対策検討小委員会が28日開かれ、発生すると世界的流行になることが懸念される新型インフルエンザのワクチンの製品化には、開発着手から5-6年かかるとの見方を国内メーカーが報告した。

 それによると、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)など新型ウイルスに変異する恐れがあるウイルスをもとにワクチンをつくるが、臨床試験などを行い製造承認を得るまでに5年程度かかる。実際に流行が始まった後、流行ウイルス株に合わせて大量製造に入り、出荷するまでに5-6カ月かかるという。

 メーカー側は国内4社で共同開発する計画で、国の支援を求めたり、世界保健機関(WHO)と連携したりする考えを示した。

 同委員会では「アジアなど周辺国からワクチンを求められたら協力可能か」「接種を受ける人の優先順位を決めておくべきだ」などの意見が出た。

(2004/05/31 共同通信)


もどる