ベトナムの鳥インフルエンザ死者からH5N1型検出

読売新聞WEB版
2004/08/19/19:44

 【マニラ=中谷和義】世界保健機関(WHO)は18日、今月ベトナムで鳥インフルエンザに感染して死亡した3人のうち2人からH5N1型のウイルスが検出されたと発表した。

 同型ウイルスは今年初めの感染拡大時に猛威をふるったタイプ。WHOでは今後、試料の遺伝子配列を分析して、同型ウイルスがヒトからヒトに感染するタイプに変異していないか調べることにしている。

 WHOはまた、20日にも調査チーム2人をベトナムに派遣する。2人は2週間ほど現地調査にあたる予定だ。WHO西太平洋地域事務局(マニラ)の押谷仁・地域感染症アドバイザーは「冬になるとウイルスの動きが活発になる傾向がある」と述べ、早い段階での押さえ込みが必要だと訴えた。

 ベトナムでは今年初め、15人が鳥インフルエンザで死亡した。同国政府は3月末、終息宣言を出したが、その後も鶏への感染が続いていた。

(2004/08/19/19:44 読売新聞)


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