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Internal Medicine 1 Faculty of Medicine, Oita University

膠原病グループ

 ※大学病院診療日はこちらをご参照ください.
 

2012.4.1〜

氏名 役職 卒業
年次
専門分野 院内・教室業務
石井 宏治 講師 S63 リウマチ・膠原病疾患全般 膠原病研究室主任
熊木美登里 医員
(短時間勤務)
H2 リウマチ・膠原病疾患全般
原中 美環 医員 H9 リウマチ・膠原病疾患全般
前島 圭佑 医員
H15 リウマチ・膠原病疾患全般
濱崎 一 大学院 H17 リウマチ・膠原病疾患全般 臨床薬理学講座
岩倉 未香子 医員
H18 リウマチ・膠原病疾患全般
今田 千春 医員
H19 リウマチ・膠原病疾患全般
大村 雄一 医員
(後期研修医)
H22 リウマチ・膠原病疾患全般


患者さんとご家族の皆様へ

 膠原病とは?

 膠原病(こうげんびょう)は、全身に存在する結合組織や血管などを中心に病変が起こることからつけられた名前です。症状としては関節や筋肉などに痛みをきたすことが多いためリウマチ性疾患とも呼ばれています。原因はいまだ不明の病気ですが、病気の成り立ちには免疫の異常が大きく関与しています。
 膠原病は皮膚や粘膜、関節や筋肉、肺や腎臓などに炎症が起こる、全身性の自己免疫疾患です。主な疾患には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、混合性結合組織病、血管炎症候群(高安動脈炎、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎など)、ベーチェット病、成人スチル病、リウマチ性多発筋痛症などがあります。最も多い関節リウマチの患者さんは、全国で約70万人と推定されています。


 膠原病の症状
 膠原病の症状としては、原因不明の発熱が続く、関節や筋肉の痛みやこわばりがある、皮膚に紅い斑点がでる、指先が白くなったり紫色になったりする、体がだるく疲れやすい、体重が減る、手足や体がむくむ、などがあります。指先が白くなったり紫色になったりするのは、レイノー現象といって、寒冷刺激などによって突発的に誘発されることが多く、膠原病では比較的多くみられる症状の一つです。その他、口内炎を繰り返す、口や目の乾きが持続するなどの症状もありますが、これらの症状は膠原病以外の病気でもおこることがあります。あまり心配せずに、かかりつけの先生に相談したり、お近くのリウマチ科、膠原病内科などの専門医を受診して検査を受けて下さい。
 リウマチ・膠原病の治療は進歩しています
 近年免疫学や分子生物学など、膠原病に関係の深い分野の研究が大きく進歩し、新しい検査や治療法が続々と登場してきています。治療としては従来の副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)や抗リウマチ薬だけでなく、免疫抑制剤などによる新しい治療法が確立されつつあります。特に関節リウマチの治療においては、炎症を起こす原因となっているサイトカインという物質を中和する抗体などが作られるようになり、生物学的製剤として治療に使用されてきています。現在開発中のものも多数あり、今後膠原病治療は更に進歩するものと期待されています。過去には、難病というイメージの強い病気ですが、患者さんの大部分は、普通に日常生活を送り、仕事をし、出産や子育てもされています。

 紹介してくださる先生方へ
 膠原病内科では,関節リウマチをはじめとする膠原病およびその類縁疾患を対象として診療を行っています。具体的な対象疾患としては、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎、混合性結合組織病、高安動脈炎、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、成人スチル病、リウマチ性多発筋痛症、抗リン脂質抗体症候群などがあります。
 治療としてはステロイドや抗リウマチ薬だけでなく、免疫抑制薬や生物学的製剤による新しい治療法が確立されつつあります。難治例や重症例には血漿交換、白血球除去療法、γグロブリン大量静注療法なども行っています.膠原病は全身に病変がおよぶため、各臓器別の診療科や放射線科などと連携をとりながら診療を行っています。外来患者さんにおいては専門的管理とともに日々の管理が重要であり、かかりつけ医の先生方、地域の先生方と連携した診療を目指していきたいと思っております。

 主な検査や治療内容
血液・免疫学的検査
  膠原病の診断や疾患活動性、治療効果、副作用などの判定・評価において大変重要ですCCP抗体などの新しい検査法も登場しています。

各種画像検査
  膠原病では多様な臓器病変を検索、評価、治療する必要があります。大学病院では各臓器別の専門医師と放射線科医師などの協力によって、高い診断・治療能が得られています。最近ではCTMRIなどの進歩で血管炎症候群や早期の関節リウマチなどの診断能が向上してきています。

各種臓器生検
 SLEANCA 関連血管炎などの腎病変に対する腎生検を始めとして、皮膚、肺、筋、神経、血管、口唇など各種臓器の生検を、各領域専門の先生方の御協力のもと行っています。診断確定や治療方針の決定において、大変重要な役割を果たしています。

不明熱の精査
 
発熱や炎症所見が持続し、感染症や悪性腫瘍が否定的な場合や自己免疫疾患の関与が積極的に疑われる場合など、ご紹介頂き診断確定のための精査を行っています。

ステロイド
 多くの疾患で治療の主体となる薬物療法であるため、その適応、投与量については十分な検討を行っています。また副作用対策や患者さん教育などにも力を入れています。

抗リウマチ薬(DMARDs)
 関節リウマチ治療においては、早期より積極的に用いられています。従来のブシラミン、サラゾスルファピリジン、金チオリンゴ酸ナトリウムなどの抗リウマチ薬でも著効する例はありますが、現在、主流はメトトレキサートになっています。タクロリムスなどの新しい治療薬も登場しています。

免疫抑制薬

 膠原病の難治性病態やステロイド効果不十分例などを中心に、多くの患者さんに使用されています。シクロフォスファミド間欠的静注療法やシクロスポリン、タクロリムスなどの使用例が多く、多くの治療効果をあげています。

血液浄化療法
 血漿交換療法や免疫吸着療法などが、SLEや血管炎の重症例、膠原病のTTP合併例などで行われています。白血球除去療法も関節リウマチで適応となり、治療の選択肢が増えています。

生物学的製剤
 現在、関節リウマチでは3種類のTNF阻害薬が使用されています。抗TNFαモノクローナル抗体製剤としてはインフリキシマブとアダリムマブ、可溶性TNF受容体製剤としてエタネルセプトがあります。どの製剤も優れた治療効果を発揮していますが、抗IL-6受容体抗体のトシリズマブも使用可能となり、TNF阻害療法に抵抗例でも高い有効性が得られています。関節リウマチは早期に診断し、寛解を目指した治療を行う時代になってきています。インフリキシマブはベーチェット病の眼病変にも適応が得られており、今後も続々と新しい生物学的製剤が登場する予定で、関節リウマチだけでなく他の膠原病治療も大きく変貌しつつあります。