グループ紹介

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循環器グループ
循環器グループの指針

我々の診療に対する基本姿勢は、「ガイドラインを含めたエビデンスと実地臨床で得られた経験を融合し、個々の患者さんに応じた最善の医療を行う」ことです。診断・治療に関する最新の情報を収集・吟味し、有用なものは積極的に日常臨床に取り入れる姿勢で診療を行っています。近年、我が国は高齢化、食生活の欧米化、交通機関の発達に伴う運動不足に伴い、生活習慣病が増加しています。したがって、将来、我が国も欧米並に心血管疾患が増加するかもしれません。我々は、循環器疾患のみならず生活習慣病を含めた幅広い知識を修得し、心血管疾患の制御に貢献していきたいと考えています。

グループ説明

診療

虚血性心疾患の診断と治療、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療、慢性心不全の診断と治療を中心に、循環器疾患の幅広い分野にわたって診療を行っています。 初代チーフである故御厨美昭先生が1984年に大分県で初めて経皮的冠動脈バルーン拡張術を施行して以来、心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、経皮的僧帽弁裂開術を継続的に施行しています。

2003年からは睡眠時無呼吸症候群の診療を開始しました。近年、我が国でも閉塞性睡眠時無呼吸症候群が社会的に認知され、特に循環器疾患との関連性が注目されています。重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんは将来の心血管イベントのリスクが高いことが明らかになっています。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者さんは生活習慣病を有していることが多いことから、我々は閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対して、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療のみでなく、生活習慣病のコントロールを含めた総合的な診療を行うことを目指しています。

慢性心不全に中枢性睡眠時無呼吸症候群を合併することが多く、かかる患者さんは予後が悪いことが明らかになっています。我々は慢性心不全を有する患者さんに対し、中枢性睡眠時無呼吸の有無を積極的に検査し、必要な患者さんには薬物療法、夜間陽圧療法(ASV)などの治療を行っています。

研究

我々の研究に対する基本姿勢は、「日常の臨床診療からヒントを得て、それを研究に生かす」ことです。
循環器の分野のみならず他の分野の疾患にも目を向け、研究テーマを探索することが重要であると考えています。目の前の患者さんをじっくり観察し、その結果、得られた新たな知見は症例報告として論文発表することも極めて重要であると考えています。ともすれば軽視されがちな症例報告ですが、日常診療から新たな知見を発見するには目の前の患者さんをじっくり診ることが必要です。現象の詳細な観察・解釈は研究の基本です。なお、研究成果・症例報告は英文論文として発表することを基本理念としています。我々がこれまでに行ってきた、あるいは現在行っている研究内容を具体的に説明します。



1.虚血性疾患の心電図学的研究

我々は、この分野を以前から継続的に研究してきました。これまで純中隔梗塞の心電図所見、中隔Q波に及ぼす右室虚血の影響、急性前壁梗塞における右側胸部誘導ST上昇の意義、急性前壁梗塞における前下行枝閉塞部位の心電図診断、急性前壁梗塞における下壁誘導ST上昇の意義、急性前壁梗塞における陰性U波の意義、急性前壁梗塞におけるQT dispersionと心機能の関係、急性前壁梗塞における陰性T波の自然陽転化の意義、急性前壁梗塞における異常Q波消失の意義、急性前壁梗塞における側壁誘導ST低下の意義、急性前壁梗塞におけるaVR誘導のST偏位の規定因子などを明らかにし、成果をEuropean Heart Journal, American Journal of Cardiology, British Heart Journal(現Heart), American Heart Journal, Chestなどの国際的に定評のある循環器専門雑誌に発表してきました。標準12誘導心電図は古典的な検査方法であり、すでに研究されつくされた検査と思われがちですが、視点を変えると新知見を得ることができることを我々は証明してきました。今後も継続的にこの分野の研究を行いたいと考えています。



2.虚血性心疾患と冠危険因子、予後に関する研究

冠危険因子として重要な高脂血症に関しては、正常コレステロール値の冠動脈疾患患者にスタチンを使用すると冠狭窄の進行が抑制されることなどのいくつかの研究を行い、英文論文にしてきました。冠動脈疾患と他の分野との関連をみた研究としては、Helicobacter pylori感染症と冠動脈疾患、Chlamydia pneumoniaeと冠動脈疾患の研究を行い、それぞれの成果をAmerican Journal of Gastoenterology, Clinical Infectious Diseaseに発表しました。現在、虚血性心疾患の予後調査を始め、いくつかのテーマでこの分野の研究を行っています。



3.睡眠時無呼吸症候群と循環器疾患との関連に関する研究

2004年からは循環器疾患と睡眠時無呼吸の関連について、研究を行っています。現在、我々が最も力を入れている研究分野の一つです。この分野の最初の英文論文として、β遮断剤が慢性心不全に伴う中枢性睡眠時無呼吸を抑制することを世界で初めて明らかにした論文が2007年1月にChest誌に掲載されました。引き続き、いくつかのテーマで慢性心不全に伴う中枢性睡眠時無呼吸の研究を行っています。また、社会的に注目されている閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関しては、大分中村病院循環器内科や県外の施設と共同で研究を進めています。今後、さらに共同研究の輪を広げて、循環器専門医の視点から閉塞性睡眠時無呼吸症候群を深く掘り下げていこうと考えています。



4.その他

その他、急性心筋梗塞、慢性心不全の分野でも以前から継続的に研究を行い、その成果を英文論文として発表してきました。

関連病院で行われている循環器診療設備・内容

専門医・認定医

  • 日本内科学会認定医・指導医 6人
  • 日本循環器学会専門医 2人
  • 日本心血管インターベンション学会認定医・指導医 2人

スタッフ

【指導教員】
田村 彰 [大分医科大学 昭和59年](循環器内科副科長)
神徳 宗紀 [慈恵医科大学 平成10年](特任助教)

【医員】
篠崎 和宏 [大分医科大学 平成10年]
(資格|日本内科学会認定医・日本循環器学会専門医・日本心血管インターベンション学会認定医)

【大学院生】
河野 嘉之 [大分医科大学 平成13年]
(資格|日本内科学会認定医 )
後藤 幸枝 [神戸大学 平成14年]
(資格|日本内科学会認定医 )
宮本 久美栄 [大分医科大学 平成14年]
(資格|日本内科学会認定医 )

関連リンク

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