後期臨床研修医の声 ~消化器内科医になって1年間を振り返って~

2013年度入局

・川原 義成 先生 

 4年目の川原義成です。私は大分県厚生連鶴見病院で3年目の1年間を過ごさせていただきました。3年目になると一人で入院患者さんを担当するため、やりがいが大きくなる反面、責任も重くなります。この1年間は責任の重さに負けまいと、苦労する過程で多くのことを学びました。学んだことを3つ挙げるとすれば、1つは患者さんへの接し方です。患者さんには常に優しく接し、良好な医師患者関係を築くことが治療を進めるためには何よりも大切だと思います。2つ目は常に勉強し続けることの大切さを実感したことです。患者さんにわかりやすく説明するためには、自分の理解を常に深める必要があると思います。3つ目は手技を丁寧に迅速に行うよう心がけることです。見落としなく、患者さんの苦痛も最小限に、を少しでも実現できるように努力しています。これからも、少しでも多くのことを学べるように日々努力していきますので、よろしくお願いします。

・小坂 聡太郎 先生

 消化器内科に入局して1年が過ぎました。思い返してみると、入局当初は「本当に消化器内科で後悔しないだろうか。」と不安に思うこともありましたが、今となってはそのような気持ちは全くありません。肝・胆・膵・消化管と幅広い分野を勉強していかなければなりませんが、その分やりがいのある診療科であると感じています。私は現在アルメイダ病院に勤務しております。大分市内を中心に多くの患者さんが紹介されてきます。症例数が多く、毎日くたくたになりますが、熱心な指導医の先生方に多くの緊急内視鏡や治療内視鏡を経験させて頂き、充実した毎日を送っています。内視鏡が楽しくて仕方ありません。まだまだ未熟者でありますが、これからも元気出して頑張って参りたいと思います。今後ともご指導の程、お願いいたします。

・勝田 真琴 先生

 大分で生まれ育った私は、初期研修1年目を出身大学でもある大分大学病院で過ごしました。そして2年目は大分県立病院、鶴見病院、大分医療センター、大分三愛メディカルセンター、大分ゆふみ病院、と複数の病院を転々としながら、その殆どの期間を消化器内科研修に費やしました。初期研修期間中に、先輩消化器医師の先生方の多様な考え方・診療方針を教わることができ、スーパーローテーション研修の長所を活用できたかと思います。 医師を志した頃から消化器に興味をもっていた私は、何の迷いもなく大分大学消化器内科学講座に入局し、大学病院の先生方の御指導の下、忙しくも楽しい貴重な1年間を送ることができました。 現在は卒後4年目、消化器内科医2年目として、鶴見病院で診療させて頂いています。これまでの自分の診療を顧み、今後は自発性・向上心をもって、真っ直ぐに患者さんと向き合える医師になるよう、精進していきたいと思います。

・木下 慶亮 先生

 大分大学消化器内科に入局して、はや1年経過したという実感が湧きませんが、この1年間で大分医療センターで多くの事を学ばせていただきました。室院長をはじめ、福地部長、新関先生、山下先生、齋藤先生に病棟、外来、エコー、内視鏡でお世話になりました。 日に日にできない事が出来るようになっていく事を実感する喜びとまだまだできない事が多いことの悔しさを実感する毎日でした。腹部エコーでも最初はうまく見えないこともあり、内視鏡ではGF/CFやERCPで先生方にたくさん迷惑をかけたと思います。多くの症例を経験し、診断や治療に対する道筋や考え方が大事であり、同じように見えても異なる疾患があるなと思いました。また、救急やICの時などに消化器内科医師として対応する事への責任感も少しずつですが、ふつふつと湧いてきた1年でありました。

・衞藤 孝之 先生

 初期研修終了後の昨年4月に入局し、大学病院で消化器内科医としてのスタートを切りました。9月からは佐伯市の南海病院(現在は南海医療センター)でお世話になっています。あっという間の1年でしたが、多くの症例を担当することができ、学会発表の機会も頂けるなど、入局前には想像もつかないほどの経験が出来ました。今では、主治医の立場にもなり、責任の重さと自分の力不足に気付かされる毎日ですが、周りの先生方に支えられ、何とか診療を行っています。一方、学会などに参加することで、最新の知見に触れ、他施設の方々の話を聞くことが出来、新しい知識が増えていく喜びも感じています。まだまだ至らぬところは多くご迷惑をお掛けしますが、指導してくださる先生方のご期待にそえるよう、日々努力を重ねていきたいと思います。

・岡嶋 智也 先生

 私が大分大学で勤務を始めたのは丁度1年前になります。医師3年目として,消化器内科としては1年目として働くということで必要以上に緊張していました。大学病院の消化器疾患は今まで自分が診てきた疾患と毛色が異なるものもあり,正直に言ってどうしたらよいかよく分からないということが緊張の原因であったかと思われます。それに加えて大学病院のシステムも初めての経験でパソコンの使い方から始まり,『大学病院のルール』にも戸惑っていたことを昨日のことのように思い出します。ただ大学病院で勤務する同期のスタッフが私を含めて4名おり,何か問題があったときに相談しやすかったので環境としてはすごく恵まれていました。また上司である諸先生方も丁寧に指導してくださり,内視鏡テクニックから診療,診断,治療ともに助けていただきました。現在は4年目として一旦消化器内科を少し離れ,救急部で勤務させていただいております。消化器疾患が絡んでくることもあるのですが,基本的には今までと別世界の場所です。ただここでも毎日が新鮮で,楽しく興味深く診療にあたらせて頂いています。これからもより真摯に患者さまと向き合って日々勉学し,より高い医療を提供できるように努力していきたいと思う所存です。