当診療科は、食道疾患を有する患者さんに、より侵襲の少ない外科的治療を行うことを目的とし、食道癌をはじめとし食道裂孔ヘルニアに起因する逆流性食道炎や、食道アカラシアなどの機能的疾患に対して、胸部外科、腹部外科、耳鼻科およびICUの医師や看護師、栄養士など、各部門のエキスパートによるチーム医療を行っています。
食道癌切除例は年間30〜40例で、そのうちの70%の患者さんは胸腔鏡による胸部食道切除を受けています。胸腔鏡手術は、胸壁に1〜2cmの皮膚切開を6〜7箇所設け、このうちの一箇所からカメラ(胸腔鏡)を挿入して、術野のビデオモニター画面を見ながら体外から操作するものです。手術後の胸部の痛みも極めて軽微で、2週間前後で外科を退院することが可能になります。進行した食道癌の場合には、術前に放射線と抗がん剤治療を行います。極めて早期の食道癌では、食道ファイバースコープを用いた内視鏡的粘膜切除が適応となります。
食道裂孔ヘルニアやアカラシアは胸腔鏡や腹腔鏡手術の最も良い適応です。ほとんどすべての患者さんに行っています。 |