1.研究目標

 (1)カントの超越論的哲学における統覚と自由の概念に関する研究

 (2)シェーラーとハイデガー思想の研究

 (3)倫理委員会の現状と倫理学教育の展望に関する研究

2.現状の点検

 (1)代表原著論文10編

西 英久:『道徳形而上学の基礎づけ』におけるカントの道徳性概念について大分大学教育学部紀要, 19-2, 307-320, 1997

西 英久:カント哲学における経験の概念について, 哲学, 49, 37-48, 1997

西 英久:カントの形式的観念論について, 倫理学研究, 10, 53-64, 1997

西 英久:カントの超越論的哲学, 2版次, 202, 杉山書店, 東京, 1998

西 英久:カントの超越論的哲学について, 人間観をめぐる諸問題, 1-17, 西日本法規出版, 岡山, 1999

西 英久:カントの理論と実践に関する研究, 155, 大分医科大学倫理学研究室, 大分, 1999

西 英久:カント哲学における図式論の諸問題について, 倫理学研究, 13, 19-35, 2000

西 英久: カント 理論哲学と実践哲学, 241, ミネルヴァ書房, 京都, 2001

 (2)講座で出版した原著論文数とインパクトファクター合計

   なし

 (3)科学研究費補助金及び民間の公募制による研究補助金等の獲得状況

   なし

3.現状の評価

 研究目標であるカントおよび現象学研究は一応まとまったので、今後は医療倫理学の領域における諸問題を探究していきたい。

4.将来の改善改革に向けた方策

 全人的医療実現に向けた人間教育を担うため、心理学・社会心理学と連携して医療人間科学の領域における諸問題を明らかにしていく。

倫理学