1.研究目標

 (1)代数的整数論(類体の代数的類数公式・代数的 p進ゼータ函数・Zp 拡大)の研究

 (2)可換環のアーベル拡大の研究

2.現状の点検

 (1)代表原著論文10編

   なし

 (2)講座で出版した原著論文数とインパクトファクター合計

   なし

 (3)科学研究費補助金及び民間の公募制による研究補助金等の獲得状況

   なし

3. 現状の評価

 代数的整数論は深淵かつ難解な分野であり、現在も著しい進展を見せている。関連する最新の文献に応接しそれらを理解・咀嚼していく過程に殆どの労力と時間をさかれ、目に見える成果として論文発表に結実するまでに到らなかった。以前の仕事と関連した他の研究者の最近の仕事して、虚二次体上の類体の正規基の構成に使われた私のアイデアが 一般化されて、CM体上の類体の正規基の構成に用いられたことがあげられる。

4. 将来の改善改革に向けた方策

 今後も現代の数論研究の水準から取り残されないよう努力していきたい。数論と関連の深い応用分野として最近注目されている有限体上の代数曲線の符号理論や暗号の代数的理論にも研究範囲を広げていきたい。また他学科の研究に数学的なことで関連することがあれば協力していきたい。

数学