2.国際交流と国際貢献

(1)医学科における海外留学、留学生受入等国際交流の推進状況・評価と方策

 本学では、学生の国際交流を積極的に推進するため、平成9年度に中華人民共和国河北医科大学との間において学生交流協定を締結、同大学から平成10年度1人、平成11年度1人、平成12年度2人の留学生受入れを行ってきた。本学から河北医科大学にはこれまでのところ派遣学生はいないが、他の学術交流協定締結大学との学生交流協定締結や協定校拡大の必要性も言われており、今後の具体化が懸案となっている。

 なお、学術交流及び国際協力等については、「大分医科大学自己点検評価2001年(大学運営等)の33頁を参照されたい。

(2)看護学科における海外留学、留学生受入等国際交流の推進状況・評価と方策

 平成11年度に中華人民共和国河北医科大学との間において、看護学学術交流を開始した。毎年看護教員1名を派遣し、教育、実践、研究面における指導や意見交換を行っている。

 研究者や留学生の受け入れ実績は、看護学修士課程に1名(中国:老年看護学)、研修生1名(ブラジル:母性看護学)、研究者2名(中国:健康科学、イギリス:基礎看護学)となっている。

 平成9年度文部省短期在外研究員(3.5ケ月)として、成人看護学教員1名を派遣した。国際舞台で活躍できる人材育成の活動として、健康科学教員の指導のもとに、保健分野に関するタイ国大学との交流プログラムに学生が参加した。また、オーストラリア及び韓国で開催された国際学会において、健康科学と老年看護学専攻大学院生4名が研究発表を行った。

 海外留学、留学生受入等国際交流の評価として、大学院が開始してわずか3年であるために、大学院レベルでの国際交流は十分ではないため、研究生や大学院生の受け入れが今後の課題である。また、国際的視野での教育・研究を促進するためには、看護学科教員に対する短期・長期海外研修の機会が重要と考えられるが、海外派遣の研究者はまだ1名のみであり、十分とはいえない。

 今後の海外留学、留学生受入等国際交流の改善改革に向けた方策として、大学改革による予算や定員削減などの問題はあるが、積極的に教員の国際的活動を支援することが必要であり、とくに助手や講師など若手教員の海外派遣を実現していきたい。