3.大学院医学系研究科(博士課程)の教育内容面での取組み

 博士課程では、平成11年度より入学直後に研究を開始するにあたり、基礎的な知識、技術を修得するため、2週間集中的に全系共通の内容(実験動物学、組織標本作成と免疫染色法、種々の分子生物学研究手法、医学統計学、生命倫理学などに関する内容)の講義や学内設置済みの実験機器の操作演習を行っている。その後、形態系、生理系、生化学系、環境生態系の4つの専攻から1つを選択し、本格的な研究に着手する。従来研究指導は医学科の教授が指導していたが、平成12年度からは全系共通科目として、生命倫理学特論、ストレス心理学特論、カウンセリング心理学特論、応用数理解析特論、多変量解析特論、研究論文作製特論I、同U、日本文化論 などの新授業科目が開設され、一般教育等担当の教官にも大学院授業を担当してもらうようになった。

 社会人で研究意欲が高い人を大学院学生として受け入れ、生涯教育にも資する目的で、平成13年度から大学院の昼夜開講を予定しており、現在、その準備を行っている。

 また、平成11年度から優秀な業績(国際学術雑誌に第1著者として2編以上の原著論文、インパクトファクターが5.0以上)を挙げた大学院生は3年間で修了できる制度も導入し、この制度の適応を受けた学生も輩出しつつある。