修了年度  修了者数 
入 学 年 度
備 考

平成9年度

 入学者

平成8年度

 入学者

平成7年度

 入学者

平成6年度

 入学者

平成5年度

 入学者

平成4年度

 入学者

平成3年度

 入学者

平成2年度

 入学者

平成元年度

 入学者

 
平成9年度
17
 
 
 

(37.5%)

 
平成10年度
23
 
 

(42.1%)

 
 
 
平成11年度
23
*1

(3.3%)

11

(44.0%)

 
 
 
平成12年度
23
14

(46.7%)

 
 
 
 
 

上記修了年度における 標準修業年限内の年度に入学した者の人数

30 25  19  24 
 
 
 
 
 
 
(修了者数の計) 15

(50.0%)

17

(68.0%)

13

(68.4%)

16

(66.7%)

 
 
 
 
 
 
(未修了者数) (15) (7) (5) (5)            
 (退学者)   (1) (1) (3)            

 *は,優れた研究業績を上げたことによる3年次修了者

また、平成11年度より、高い評価を受けた学位論文を提出した大学院生は大学院を3年間で修了できる制度を導入したが、平成11年度に1名の該当者があった(上表参照)。現在、該当者は研究・診療の両面で活躍しており、本制度は卒後の医学に対する意欲向上に効果があったと考えられる。

 

W 教育の達成状況

.医学科教育の達成状況

(1)学生の到達度 

「教育内容面での取り組み」で詳しく述べたように、本学では平成12年度入学生より新教育カリキュラムを導入した。導入後の学生はまだ2年生半ばにあり、全体を通じた卒業生の評価を出せる状態にはないので、1年数カ月での状況に付いて述べる。

 イントロダクトリーコースIで行われる早期体験実習はモチベーションを高める事を意図しているが、反省会における学生の意見やレポートから判断するに、モチベーションの高揚、および医療現場における医師 / 患者、医師 / コメディカルの関係理解に役立っている。1年生時に履修する人間コミュニケーション科学における単位取得状況は良好である。また、医学英語・日本語表現学は、自然科学における物理学・化学・生物学実験実習でのレポート作成や研究発表に役立ってる感触を得ているが、客観的評価は卒後の調査を待たねばならない。

 CAI (computer-assisted instruction) の一貫として、画像を中心とした教材のデータベース化が進捗中で、一部は既に学内 LAN を通じて学生に利用されている。評判は良く、自学自習を旨とするチュートリアル教育でも威力を発揮すると思われる。

 前述のように、未だ達成状況を総合的に判断できる状態にはないが、1〜5年生を対象に試験的に実施された「学生による授業評価」と題したアンケート調査(資料1)では、多くの項目において、概ね良い結果が得られており、教官の工夫と努力が教育効果に反映されていると考える。

 以前上位にあった医師国家試験合格率の過去4年間の成績は、平成9年度卒業生が82.6%、10年度が80.5%、11年度が71.6%、12年度が91.9%であった。平成9〜11年度の合格率は、全国の国立大学の中で最下位グループに属したことから、国家試験不合格者のための勉学環境の整備や学生が質問し易い環境づくりを行なう一方、教官に最近の国家試験問題に類似した問題を作成してもらい、模擬試験を行なうなどの学生支援を行っている。結果として、平成12年度卒業生の合格率は、前3年と比べて復活傾向に転じ、全国平均より高くなった。

 

(2)卒業生による評価

本学では、教育の達成状況について、卒業生による評価を行なう体制はまだ出来ていない。

2.大学院医学系研究科(博士課程)教育の達成状況

研究科(博士課程)は、形態系、生理系、生化学系及び環境生態系の4専攻からなり、1学年の入学定員は30名である。平成6年から9年度にかけての入学者は平均で25名程度で推移している。上記の期間に入学した学生の全員が標準終了期限の4年後に大学院を終了するならば、平成9年から12年度にかけて終了することになるが、実際に4年間で修了できたものは、37.5%〜46.7%であった(次頁表参照)。この数字から直ちに本学の大学院(博士課程)の教育の達成状況を云々することは出来ないが、大学全体としてこの事実を把握し、対策を講じる必要があるかもしれない。

 大学院医学系研究科(博士課程)修了者の入学年度別員数