術前の絶飲食
小児で前日の夜から絶飲食を行うと(特に乳幼児の場合)、脱水症状を起こすことがありますので、
「前日の夜○○時から食事やオヤツ、ミルクなどは中止ですけど、そのかわりお茶やお白湯、子供用のスポーツ飲料などは飲んでもいいですよ、当日の○○時からはお茶やお水も飲まないようにしてくださいね」
と、お子様にあわせた、無理のない絶飲食の指示が具体的に出ます。実際の時刻などは、お子様の年令や身体の状態、手術室入室時刻などの条件で変わってきますから、保護者のかたが絶飲食の指示を確認して、その指示を守るようにしてください。病棟スタッフに頼んで、その指示を紙書いてもらうと、より確実でしょう。
もし手術前に、
「今、このジュース飲ませてもいいのかな?」
「お腹が空いてムズガッているんだけど、ビスケット一枚くらいなら食べさせてもいいかな?」
なんて分からなくなったら、すぐに病棟スタッフに「飲ませてもいいですか?」「食べさせても大丈夫?」と尋ねてください。
注意:前述したように、手術前の絶飲食は、手術を受けるお子様自身の安全を確保するための処置です。しかし…
- 御両親が所要で病室を離れたときに、付き添っていた親族が「お腹を空かせているのは可哀相だ」と、こっそりお菓子を食べさせた
- 「手術の後、しばらくは思うように食事ができないだろうから、今のうちに食べさせておこう」と、お腹いっぱい食事をさせた。
- 「手術なんだから、しっかり食べて体力をつけさせよう」と、ゴハンを食べさせた。
…といったケースが実際に起こっています。手術前の絶飲食がきちんと行えなかった場合は、手術を中止/延期することもありえますので、保護者のかたのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。