バナー
本文へジャンプ
3.手術前日から当日の段取り
  1. 手術前日までに用意しておいたほうがよい物品

     どのような手術を受けるかによって、準備しておくべき物品、そろえておくと便利な品物、というのは異なります。例えば、お腹の手術の時などには…

    • 腹帯
    • T字帯
    • ビニール袋(洗濯物入れ)
    • ティッシュペーパー2箱
    • 薬のみ、スプーン、お箸
    • 洗面用具(歯みがきセット、くし、ひげそり、モンダミン)
    • その他(脱毛クリーム、義歯入れ、補聴器入れ)


    などを準備して頂くとよいでしょう。必要な物は、当院の売店でも購入できますし、一般の薬局で購入してお持ち頂いても結構です。
     ただ、上述した物品は、あくまで一例です。鼻や目の手術を受けるかた、胸や手、足の手術を受けるかたによって用意しておくとよい物品は様々です。入院した病棟の看護士に相談するのが、一番確実でしょう。

  2. 前日の夜からの絶飲食

     手術当日には、胃の中を空っぽにして頂く必要があります。というのも、手術のために麻酔の薬を使用したとき、起こりうる副作用の一つに「嘔吐」があります。気分が悪くなって、胃の中に食べ物や飲み物が残っていると、それを吐いてしまうことがありえます。(必ずこのような副作用が起こる、というわけではありません。あくまで、可能性がある、ということです)人間は普通に生活しているときには、気持ちが悪くなって吐いたとしても、自然と吐いたものを口の外に吐きだすことができます。しかし、もし麻酔の薬を使った直後に、万が一にも吐くようなことがあると、それを口のなかに詰まらせてしまい、呼吸することが難しくなることがありえます。そのような事態を避ける一番確実で簡単な方法は、胃の中を空っぽにしておくことです。
     このために、手術の前日から「絶飲食」といって、飲食を全面的に中止する必要があるのです。
     ただし、手術を受けるのが小さなお子様の場合は、また少々事情が違ってきます。特に乳幼児は、飲食を長時間中止すると、脱水症状を起こすことがあります。くわしくは、5.お子様の手術についてをお読みください。

  3. 手術室への入室

    手術当日には、できるだけ御自分の病室で手術室入室時間までお待ち下さい。電話やトイレなど、病室を離れる時は、詰所の看護師に一声かけてからどうぞ。(何も言わずに所在不明になると、病棟の看護師は大慌てで探さなくてはならなくなりますので、皆様のご協力をお願いいたします)
     手術当日、入室の時間になったら、担当の主治医と病棟看護師が付き添って、手術室へと向かいます。このとき、歩行に支障のないかたには、御自分で手術室まで歩いて頂きます。(「歩行入室の様子」に写真を載せてありますので、ご参照ください)もちろん、歩行に支障のあるかたや具合の良くないかたは、車椅子やストレッチャーで入室して頂きます。

  4. 御家族のかたは…

     手術が終るまで、御家族のかたには手術室の外でお待ち頂きます。こんな時の待ち時間は長く感じるものですので、あらかじめ主治医から手術にかかる時間を聞いておくとよいでしょう。
     ただし、「手術時間」というものは、正確には「執刀開始から、最後の傷を縫合して閉じるまで」の時間のことです。実際には執刀前に、手術室の中での移動や、麻酔のお薬を使うための準備、麻酔のお薬が効いてくるまでの待ち時間、手術の道具や器具の準備、そして手術が終了したら、その傷をきれいに消毒してガーゼをあてたり、麻酔のお薬の効果がどのくらい残っているかを確認したり、そして病棟に帰るためにストレッチャーに身体を移したり、等々、実は手術の前後であれやこれやと時間がかかります。
    ですから、「手術室に入ってから出てくるまでの時間」は、主治医から教えてもらった手術時間よりも長くなるのが一般的である、と考えて(もちろん、待ち時間というのはつらいものですが)、気長にお待ち下さい。
     手術終了までは、手術室入口近くの「御家族控え室」で待たれても結構ですし、病棟でお待ちになってもかまいません。ただし、必ず御自分の所在、連絡先を病棟スタッフに伝えておいてください。

    注意:手術中、何らかの理由により手術方法の変更が必要になる場合がありえます。そのようなときは、主治医や術者が御家族のかたに理由を説明し、「手術前に説明していたやりかたをこのような方法に変更しますが、よろしいですか?」と同意を得ないと、手術方法の変更はできません。ですので、手術終了をお待ちになる御家族のかたは、必ず御自分の所在、連絡先を病棟スタッフに伝えておいてください。
     「手術方法を変更しなくてはならなくなったが、御家族の姿が病院内のどこにも見当たらない。事前に確認しておいた連絡先も応答がない。手術を進めることも終えることもできず、御家族に連絡がつくまで、手術スタッフは何時間もひたすら待ち続ける」という事態も過去に起こっています。


BACK