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がんは、現在我が国の死亡原因の第1位であり、その数は近年ますます増加の一途を辿っています。このような状況のもと、がん医療は未だ不十分ながら着実な進歩を遂げてきています。特に最近はがんの分子生物学的研究などの急速な進歩により、診断学および治療学に大きな変化が起こりつつあります。今まさに、がん医療の研究開発に全力を持って取り組むべき時代であると考えております。それと同時に、日進月歩であるがん医療の研究成果を全国民に還元できるよう、各地域のがん専門医療の水準を押し上げていくことが大きな課題であります。質の高い診断・治療体制の整備が急務と考えられ、2007年4月にがん診療の均てん化を目的としてがん対策基本法が策定されるに至っています。
そのような中で、大分大学は2008年2月に都道府県がん診療連携拠点病院に指定されました。腫瘍内科は、消化器がん(食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆管がん、膵臓がんなど)、呼吸器がん(肺がんなど)、原発不明がんに対する診断や化学療法(薬物療法)を中心に専門的診療を行っています。生活の質(QOL)を維持しながら、安心して患者さんが治療を継続できるように、外来化学療法室での治療にも積極的に取り組んでいます。
我々は、がん薬物療法を専門にしていますが、放射線科を含む内科系および外科系などの各診療科との連携により、診療科の枠を越えた集学的診療体制の完成を目指すことが重要と考えています。このような病院一体となった協力体制が地域の皆様に質の高いがん診療を提供できるものと考えます。
本学医学部の教育の基本理念である「患者本位の最良の医療」「倫理観豊かな医療人の育成」「地域社会ならびに国際社会に貢献できる医師の育成」を目指して、がんの治療の実践、教育および研究に努力していきたいと考えます。
腫瘍内科学講座
教授 白尾國昭
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