法医学

法医学とは医学的解明助言を必要とする法律上の案件、事項について、科学的 で公正な医学的判断を下すことによって、個人の 基本的人権の擁護、社会の安全、福祉の維持に寄与することを目的とする医学である。

(1982年 日本法医学会教育委員会報告)

講座の概要

法医学領域において,常に必要とされる技術は正確な死因を追求することである。 元来,遺体の解剖を主体とした死後の診断技 術が進歩,開発されてきた。 一方, 臨床医学の現場では,CTやエコー,種々の血液マーカーの開発など,革新的な技術の進歩,発展が認められている。そこで,これら臨床医学での技術を遺体の 死因診断にも応用することが求められている。

一方,遺体には種々の死後変化が存在し,これら死後変化は臨床医学では認められない新たな所見となる。また,環境や死因,時間 経過などによって,死後変化の種類や程度が異なるため,正確な死因の診断に大きな影響を与えている。
そこで,これら死後変化が臨場医学で使われている技術に与える影響を学び,最終的には死因の特定が実施できる技術を習得する。

研究室配属

  • 2024年度
    「棺内のドライアイスによる二酸化炭素濃度の測定」
    「大分県海域で発見された遺体について」
  • 2023年度
    「大分県における火災死の現状について」
  • 2022年度
    「過去10年間の大分県内における身元不明死体解剖事例の統計的考察」
  • 2021年度
    「大分県における自殺の現状について」