SARS、マレーシアで初の死者の可能性

【シンガポール=中津幸久】マレーシア保健省高官は5日、記者団に対し、
SARSに似た症状で先月30日に死亡した男性(64)について
「SARSによる死亡の可能性が高い」と語った。

これを受けて現地メディアは「初のSARS死者」と速報を流したが、
政府は「あくまで可能性であって、国内に感染者はいない」との姿勢を
崩していない。同国ではSARSの疑いのある患者がこれまでで75人
に上り、現在10人以上が隔離されている。
死亡した男性は先月中旬に中国を訪れ、シンガポール経由で帰国後、発病した。

◆シンガポールでは幼稚園と小中高校の休校延長◆

【シンガポール=中津幸久】シンガポール教育省は5日、SARSによる
幼稚園と小中高校の休校措置(対象者約60万人)を延長することを決めた。

当初、先月27日から今月6日までを休校としていたが、学校別に2―9日間
延長した。延長期間が最も長い幼稚園と小学校は今月16日に再開される。

(2003/4/5/19:48 読売新聞)